会員・医療関係者の皆さまへ

抗胃壁細胞抗体検査の保険適用について

会員各位

 日本ヘリコバクター学会より令和8年度医療技術評価提案書として申請を行った抗胃壁細胞抗体検査は採択には至りませんでした。一方で、当該試薬(Quantafluor テストキット マウス胃/腎)については、製造販売する診断薬メーカー(バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社)より、近く保険適用となる見込みであるとの情報提供がありましたので、お知らせいたします。

 本検査は、自己免疫性胃炎の診断基準の一つとして、日本消化器内視鏡学会附置研究会「A型胃炎の診断基準確立に関する研究会」が2023年に公表した「自己免疫性胃炎の診断基準に関する新提案」に記載されている、蛍光抗体法を用いた血清学的検査です。

 同診断基準においては、確診例とするために胃自己抗体陽性(抗胃壁細胞抗体または抗内因子抗体のいずれか、あるいは両者が陽性)であることが必須条件とされていますが、これまで保険診療下での測定が困難であったことが、診断上の課題となっていました。

 今回、抗胃壁細胞抗体検査が保険適用となることで、これまで過小診断されてきた自己免疫性胃炎が、より多く、より早期に診断されることが期待されます。また、胃腫瘍や悪性貧血などの高リスク群の層別化が可能となり、適切なフォローアップおよび診療につながるものと考えられます。

 一方で、本検査はスクリーニング目的での一律測定を推奨するものではありません。自己免疫性胃炎が疑われる症例において、確定診断を目的として実施されることを想定しています。
 検査の実施にあたっては、前述の附置研究会報告に基づき、内視鏡所見、組織所見のいずれか、または両者が自己免疫性胃炎を疑う所見を満たす症例において、本検査を行い、診断に結びつけていただくことを推奨します。

2026年4月1日

一般社団法人 日本ヘリコバクター学会
一般財団法人 日本消化器病学会
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
一般社団法人 日本消化管学会

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