会員・医療関係者の皆さまへ

クリニカルクエスチョン(CQ)に対するシステマティックレビュー(SR)チーム参加者募集

日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会

新ガイドライン作成にご参加ください!
クリニカルクエスチョン(CQ)に対するシステマティックレビュー(SR)チームに加わってくださる方を募集します。

日本ヘリコバクター学会会員各位

 現在、日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会では「Helicobacter pylori感染の診断と治療のガイドライン」の改訂版作成に取り組んでおります。

 これまでの当学会のガイドラインとは異なり、今回の改定では、日本医療機能評価機構(Minds)の作成指針に従ってガイドラインを作成しています。現在の診療ガイドラインは、ランダム化比較試験を使用したsystematic review(SR)を基に作成することが推奨されており、新たなエビンスが多く存在し、SRを行うべき事項についてclinical question (CQ)を設定し、SRを行って推奨を作成します。また、H. pylori感染の診療上重要な事項については、ランダム化比較試験がなく、観察研究が多い場合であっても、CQを作成し、SRを行う方針です。

 SRを行うCQは別表のとおり、4つの領域に分かれています。Mindsの作成指針では、SRを行うSRチームと作成委員は独立していることを推奨しています。その上、ガイドライン作成委員の数に比してCQの数が多く、よりよいガイドライン作成のために会員の皆様のご協力をお願いする次第です。

 SRチームは各CQにつき2名を予定しております。SRチームに選ばれた方には、8月上旬にWEBでSRのための文献検索方法についての講義をご視聴いただきます(都合がつかない場合、復習したい場合はon demandで視聴できます)。講義の視聴は無料です。また、SR作成に必要な文献の費用はガイドライン委員会の予算で負担します。SRチームに加わった方へのインセンティブとしては以下が挙げられます。

  1. 完成したガイドラインに協力者として名前が掲載される
  2. 自分が行ったメタ解析、SRを論文として公表できる。他紙へも投稿可能。
    ヘリコバクター学会誌には掲載いたします。
  3. 金額は未定ですが謝礼を支払う方針です。
  4. SR経験者の多くは、SRの経験はその後の研究に有益であったと感じています。

SRチームに加わってガイドライン作成にご協力いただける会員の方は、学会事務局(jshr@kokuhoken.or.jp)まで「SRチーム応募」を明示してメールでお知らせください。その際、担当可能なCQをはじめ、以下の項目をご記入ください。

  1. 御氏名(ヘリコバクター学会会員の場合、わかる方は会員番号)
  2. ご所属
  3. 担当できるCQ(複数希望可)
  4. メールアドレス

※締切ました

 応募は7月21日(金)までにお願いします。応募人数が多い場合は、ガイドライン委員会で担当者を選定させていただく場合があることをご了解の上でご応募ください。7月末にはSRチームを確定させ、11月中にはSRとサマリーレポートを作成委員会へ提出していただくことを想定しています。

 1人でも多くの先生方のガイドライン作成へのご理解・ご協力をお願いいたします。学会員でない方であっても、SRの経験をお持ちの先生などを会員からご推薦いただくことも可能です。

CQ一覧

1-1: H. pylori除菌治療前後に行われる感染診断に尿素呼気試験(UBT)は推奨されますか?
1-2: 血清抗H. pylori抗体検査の陽性結果からH. pylori除菌治療を開始できますか?
1-3: 除菌治療開始前にH. pyloriの薬剤感受性を検査する必要がありますか?
1-4: H. pylori感染診断における血清ペプシノゲン検査の意義はなんですか?

2-1: 何歳まで除菌治療を行うべきか?
2-2: 一次除菌治療で感受性検査をしない時に選択すべき除菌治療法は何か?
2-3: 一次除菌治療で感受性検査をした時に選択すべき除菌治療法は何か?
2-4: 一次除菌治療で通常の保険診療での除菌治療と個別化治療は、どちらが有用か?
2-5: 除菌治療時に酸分泌抑制薬はVPZとPPIのどちらを使用した方が良いか?
2-6: 一次除菌治療でアモキシシリン・クラリスロマイシン(AC)を選択した時に選択すべき二次除菌治療法は何か?
2-7: 一次除菌治療でアモキシシリン・メトロニダゾール(AM)を選択した時に選択すべき二次除菌治療法は何か?
2-8: 三次除菌治療の際に選択すべき治療方法は何か?
2-9: 2剤ボノプラザン・アモキシシリン(VA)、(またはPPI/アモキシシリン:PA)療法は、どのような際に選択をするべきか?
2-10: アレルギー症例に対する選択すべき除菌治療法は何か?
2-11: 腎機能低下例に対する選択すべき除菌治療法は何か?
2-12: 透析症例に対する選択すべき除菌治療法は何か?
2-13: 肝障害の症例に対する選択すべき除菌治療法は何か?
2-14: 除菌治療の際に整腸剤は併用するべきか

3-1: 一般住民への血清H. pylori抗体検査(and/or ペプシノゲン検査)もしくはそれに伴うtest and treatは胃がん予防に役立つか?
3-2: 血清H. pylori抗体検査(and/or ペプシノゲン検査)は胃がん予防のため毎年必要か?
3-3: 一般住民への胃がん検診(X線、内視鏡検査)は胃がん診断だけでなく、一次予防に役立つか?
3-4: 胃がん予防目的でのH. pylori除菌治療の最適なタイミングは?
3-5: 除菌治療判定は繰り返し行う必要があるか?
3-6: 除菌後に長期的なフォローアップが必要な患者は誰か?

4-1: 未成年者の無症状者にtest and treatをおこなうことは推奨されるか
4-2: 未成年におけるH. pylori除菌治療は胃癌予防として推奨されるか
4-3: 未成年者のtest and treatのスクリーニング検査としてどの時期に行うのが推奨されるか
4-4: 未成年者のtest and treatのスクリーニング検査として推奨される検査は何か
4-5: 未成年において推奨されるH. pylori除菌治療法は何が推奨されるか

委員会からのお知らせ

PAGE TOP