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最終更新日 : 17/07/06

日本ヘリコバクター学会について

理事長挨拶

富山大学大学院消化器造血器腫瘍制御内科学講座 教授 杉山敏郎

杉山敏郎理事長 第23回学術集会時開催の今年度からの新理事による理事会で日本ヘリコバクター学会理事長に再任されましたので、会員皆様に御礼と一層のご協力をお願いするとともに、今期の理事長としての抱負を述べさせていただきます。本学会は初代 兵庫医大 故下山 孝理事長にはじまり、大分大学 藤岡理事長、北海道大学 浅香理事長、兵庫医大 福田理事長とバトンタッチされ、私で5代目となります。大学会ではないが、多くの実績、社会的貢献を積み上げてきた、いまや歴史ある学会の一つとなり、その責任の重さを改めて感じております。

この間、我が国のH. pylori研究は著しく発展、世界に先駆けた大きな研究成果、社会的成果を発信する学会へと成長してきました。本学会は本年6月の学術集会が第23回で、学会年齢は23歳ですが、正確には第4回学術集会から学会となり、その前身は1995年発足の日本消化器H. pylori研究会であり、さらに、それ以前の1988年開催の東京国際シンポジウム(第1回は竹本忠良会長)から我が国の実質的H. pylori研究がスタートしておりましたので、我が国のH. pylori研究の歴史は29年を迎えたことになります。この29年のH. pylori研究の歴史は同時に私自身の研究歴でもあります。この29年間には、例えば1995年発足の第1回日本消化器H. pylori研究会は地下鉄サリン事件直後の東京開催で、今でも異様な雰囲気で開催された研究会の様子が脳裏に浮かびます。また、学会移行後の札幌の第4回学術集会では事務局責任者として昼のランチタイムにサッポロ生ビールを樽ごと提供することを決めたのも私であり、顰蹙を買うのではと「冷や冷やした思い」も蘇ります。このような黎明期から我が国のH. pylori研究を担ってきた諸先輩先生が定年を迎え、東京国際シンポジウム時代から研究を継続してきた研究者は少なくなりつつありますが、次世代への橋渡しともに、新時代の我が国のH. pylori研究には新たな大きな社会的使命と課題があり、理事長就任時から、目先の功を追い求めることなく、長期的な観点から解決へむけた明確な道筋をつけることが私の使命と考えてきました。それらが、ようやく様々の準備段階が終了し、今期には、あらたな「仕掛け」も計画しておりますので、それらの一端もご紹介したいと思います。

言うまでもなく、現在の我が国のH. pylori研究のpriorityは除菌による胃癌予防であり、世界に先駆けた壮大な社会的臨床試験であるため、この過程から得られる新たな知見をしっかりと集積する必要があり、この目的から、学会主導型観察研究である、「レジストリー登録」を開始しました。会員の皆様方の1例1例の除菌例が集約され、非常に大きなデータベースとなり、世界に向けて新情報を発信する科学的根拠となります。その実施に伴う社会的な啓発活動も益々、重要となり、会員諸先生方に、様々な束縛がなく除菌治療を促進していただくための、新たな「仕掛け」も計画しております。我が国と同様に胃癌多発国である韓国を含めたアジア地域は日本ヘリコバクター学会の進む道を注視しており、実際、長年にわたり築いてきた日本と韓国の合同シンポジウムに韓国以外のアジア地域からの参加希望も多く、この意味の国際化も重要です。他方、胃癌の少ない欧州ではH. pylori研究からGut microbiota研究(あるいはH. pylori感染との相互作用)へとシフトし、我が国とは異なった視点からH. pylori研究を見ていることも世界的な潮流であり、このような考え方も認識する必要があります。もう一つの重要な社会的使命は検診から除菌治療までの「一貫した包括的胃がん予防戦略」の再構築であり、その概略も近々、ホームページ上に掲載されます。この面でも、その促進に向けた新たな「仕掛け」を計画しております。

H. pylori基礎研究がピークを過ぎたことは事実ですが、実地診療あるいは他領域との学際的な研究など日本ヘリコバクター学会としての臨床医学的、社会医学的課題は山積しており、将来を見据えた組織構築、喫緊および中長期的な課題を学会員の皆様方と共に解決していくことが私に課せられた責務と考え、本学会発展のために微力ながら努力していきたいと考えております。これまでにも増して、皆様方の一層のご協力、ご指導をお願い申し上げます。

富山大学大学院消化器造血器腫瘍制御内科学講座 教授 杉山敏郎

今年度(本学会の事業年度は6月1日から翌年5月31日)の理事会、社員総会(代議員会)で日本ヘリコバクター学会の新理事長を拝命いたしました。本学会は初代理事長は兵庫医大 故下山 孝理事長、大分医大 藤岡利生理事長、北海道大学 浅香正博理事長、兵庫医大 福田能啓理事長と引き継がれてきました。いわゆる大学会ではないものの、多くの実績、社会的貢献を積み上げてきた学会であり、その責任の重さを感じております。

この間、我が国のH. pylori研究は著しく発展し、世界に先駆けた大きな研究成果、社会的成果を発信する学会へと成長してきました。本学会は本年6月の学術集会が第21回ですので、学会年齢は21歳ですが、正確には第4回学術集会(1998年札幌開催、浅香当番会長)から学会となり、その前身は1995年発足の日本消化器H. pylori研究会であります。実際は、それ以前の1988年に東京国際シンポジウム(第1回は竹本忠良会長)として我が国のH. pylori研究がスタートしておりましたので、我が国のH. pylori研究の歴史は27年を迎えたことになります。私自身は1988年の第1回東京国際シンポジウムから出席、発表しておりましたので、この27年のH. pylori研究の歴史は同時に私自身の研究歴でもあります。この27年間には、例えば1995年発足の第1回日本消化器H. pylori研究会は地下鉄サリン事件直後の東京開催(当時は海外招待講演者が多かったために英語発表。進行役を仰せつかっていた)であり、今でも異様な雰囲気で開催された研究会の様子が脳裏に浮かびます。また、学会移行後の札幌での第4回学術集会では事務局責任者として、昼のランチタイムにサッポロ生ビールを樽ごと提供することを決め、顰蹙を買うのではと、冷たいビールも飲まずに「冷や冷やした思い」でした。このような黎明期から我が国のH. pylori研究を担ってきた諸先輩先生が次々と定年を迎え、私も含めた東京国際シンポジウム時代から研究を継続してきた研究者は少なくなりつつありますので、これらの世界に誇るべき実績を上げてきた我が国のH. pylori研究の歴史を次世代の若き研究者、臨床医に伝えることも私に課せられた使命であろうと思っております。

言うまでもなく、現在の我が国のH. pylori研究のpriorityは除菌による胃癌予防であり、世界に先駆けた壮大な社会的臨床試験でもあるため、この過程から得られるであろう新たな知見を世界に向けて発信する極めて重要な責務があります。この発信を効果的にサポートするための学会としての組織構築も重要な責務と考えております。また、その実施に伴う社会的な啓発活動も益々、重要となるでしょう。我が国と同様に胃癌多発国である韓国を含めたアジア地域は日本ヘリコバクター学会の進む道を注視しており、実際、長年にわたり築いてきた日本と韓国の合同シンポジウムに韓国以外のアジア地域からの参加の希望も多数あり、この意味での国際化も重要です。他方、胃癌の少ない欧州等ではH. pylori研究からGut microbiota研究(あるいはH. pylori感染との相互作用)へとシフトしてきており(実際、欧州H. pylori研究会は名称に新たにmicrobiotaを追加)、我が国とは異なった視点からH. pylori研究を見ていることも世界的潮流であり、このような考え方も認識する必要があります。H. pylori基礎研究がピークを過ぎたことは事実ですが、実地診療あるいは他領域との学際的な研究など日本ヘリコバクター学会としての臨床医学的、社会医学的責務は山積しており、将来を見据えた組織構築を含めて、これらの喫緊および中長期的な課題を学会員の皆様方と共に解決していくことが私に課せられた責務と考え、本学会発展のために微力ながら努力していきたいと考えております。これまでにも増して、皆様方のご協力、ご指導をお願い申し上げます。

 

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